ムスカリ
きのう、外来種という呼び方をしてしまったが、園芸種と呼ぶべきなのだろう。それに対して、野生種と呼ぶのだろうか。
さて、園芸種のものが、野生化してどんどん増えてゆくものもある。セイタカアワダチソウとかセイヨウタンポポとかは、園芸用に来たわけでないだろうから、外来種と呼んでもいいだろうが、とにかく、従来からの生態系が変わってしまうことにはかわりがない。動物は、顕著で、ブラックバスの問題とか沖縄のマングースの問題とか大きく取り上げられている。
今日は、ムスカリ。ムスカリとは、ムスカリ属の総称で、よくみかける写真の青いのは、アルメニアクムというそうだ。今年は、車で走っていて、非常に目に付く。ほとんど家の玄関とかで、野生化したものはあまりみかけないが、そのかわり田舎の農家の庭にもきれいに咲いていて、どこに行っても見ることができる。こんなにきれいなのだから、増えてもいいと思うのだけど。
「自然が破壊される」とか「地球が死ぬ」とか言うけど、どんな状態になったとしても、その状態が「自然」だと思うことがある。「地球が死ぬ」なんてことはなくて、人類を始めとして、多くの種が滅びるだけで、うまくゆけば、別の生命が繁殖するだけなのだと思う。いったい、好戦的な人類という種がずっと繁栄することに何か価値があるのだろうか。
と、園芸種のことから、思わぬ方向に思索が行ってしまった。生態系を維持することがそれほど重要なことなのだろうかという疑問と、今の山河をそのままで残したい、毎年同じ花が咲いて欲しいものだと思うのといろいろな思いが交錯する。
ムスカリの写真を印刷してみて、覚えている印象は青が強かったが、紫に近い色で印刷された。もう少し、青く印刷されるように青を強調してしまったが、ちょっと青すぎる気もする。色というのは、むずかしいものだ。
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