金沢 その3 兼六園
金沢といえば、兼六園である。日本三名園のひとつで、倉敷の後楽園は訪れたことがある。もう一つどこだっけ?兼六とは、宏大、幽すい、人力、蒼古、水泉、眺望の6つを兼ね備えているというので、兼六だそうだ。しかし、庭園は庭園で基本的には、自然のコピーみたいものだから、ネイチャーフォト志向の私には、なんともものたりなかった。秋か冬がいいのだろう。今の時期は、花もあまり咲いていなくて、シャッターチャンスを探すのに困った。私は、花の写真が好きなんだなあと、今回の旅行で認識を新たにした。アジサイが咲いているのを期待していたのだが、1本もなかった。
これは、兼六園で一番有名な池なのだろうけど、結局、池の渕に咲いていた花が主題になってしまった。もうすこし、たくさん花がついていてくれたらよかったのだが。
当日は、パラパラと雨が降る天候で、傘を持つか三脚を持つかの選択になり、傘を選択した。後から考えると上下のカッパがあったので、カッパにして、三脚を持って歩けばよかった。でも、たぶん、カッパを着て歩いたら他にも観光客がたくさんいたので、妻には、「10メートル離れて来てよ」と言われていたことだろう。滝をスローシャッターで撮りたかったところだが、庭の中の滝なので、むきになってもしょうがない。
今回訪れていちばんきれいだなと感じたのは、苔の美しさだった。苔が一面にあって、木も古くて苔がついていて古色の感じで美しかった。苔をテーマに何枚か写したが、「兼六園の写真」といって人に見せるわけにはゆかない。しかし、私には、苔の美しい庭園と記憶された。
兼六園を歴史的にとらえたり、日本三名園ととらえるとなんだつまらなかったということになりかねない。むしろ、有料の公園と考えたらどうだろう。すばらしい公園だと思う。そう考えて見ると生えている木の一本一本にもカメラを向けたくなる。私は、公園で生えている花や木を撮るのが好きなのである。
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