2007/11/28 水曜日

エンタの神様2

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 22:32:34

 さて、だいたひかるがなぜおもしろくないかを分析してみよう。私の娘もだいたは、くだらないと言っているので、世代の問題ではないようである。

 まず、第一に芸能人をけなすネタしかないことである。これは、長井秀和あたりから定着し、波田陽区やキックなどにみられるように簡単に笑いを取るためのひとつの手段なのだが、飽きられてしまっている。桜川やっくんなども、観客を使って、やはり芸能人をいじることで笑いをとろうとしているが、見ていて楽しいものではない。負け犬の遠吠えのように聞こえて、聞きづらいのである。基本的に風刺の精神が欠如している。そこに共感する余地がないのである。

 だいだの場合、その上、間がない。笑いというのは、間が重要なのだ。波田陽区やキックは、しぐさを入れることでそれなりに間ができるのだが、なげやりにしゃべることが自分のスタイルだと思い込んでいるだけで、聞かされるほうはたまったものではない。

 そして、自虐の部分がない。芸人は、自分の位置を落とすことによって、相手に優越感を与え、笑いをとるのだが、他の芸能人を見下ろしているのである。

 最後に、これが決定的だが、芸がない。「芸人」でないのである。

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