2010/1/9 土曜日

林家三平

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 14:47:06

NHKBSで正月に「昭和なつかし亭」という寄席番組をやっていた。これは最近毎年やっていて、死んだ芸人の高座と現役の高座を組み合わせて一つの寄席番組にしている。中で、先代の三平と今のせがれの三平の高座を見た。

 今の三平のほうが、兄貴よりも噺家としては筋がいいようだ。

 先代の三平の高座は実際に何度も見ていて面白かったが、寄席でいろいろな落語の一つとして楽しめた。三平や今の円蔵の芸は、瞬間的に笑わせる芸で、20分と持たない。これを見ていて、今の漫才を考えた。昨年暮れのM1グランプリの決勝の模様をほとんど見た。 バンクブーブーが一番よかったので、彼らが優勝することに異存はない。この中でナイツが持ち時間がもっと長ければと言っていたが、同感なのだ。5分で客席が沸いてしまう芸が一番いいかというとそうではないのだ。三平の芸はそうだった。漫才にしても、かけあいの中で思わず笑ってしまう芸がいい。

 これは、まさに今のテレビの影響だろう。「レッドカーペット」なる番組があり、たいてい「大笑い」になるがちっともおもしろくない。芸人を量でこなして見せているだけで見ているとだんだん腹立たしくなってチャンネルを変えてしまう。中村仁美アナの笑顔だけが好きで見るが。「エンタの神様」も個性派芸人の登竜門的なところがあるが、奇を衒ったものがほとんどで、シロートの学芸会みたいだ。寄席芸ブームは、そろそろ終わる気がする。

 私が見るテレビ番組はあまりなくて、演芸番組は好きで見るが、「芸」と呼べるものを見たいものだ。

 雪が降るといろいろなものが一変するが、さて、どこにカメラを向けようかと考えると難しい。木の実に雪が積もっているとたいてい1枚は撮ってくる。

何の木?

 これは、桐の木だろうかちょっとおもしろくてカメラを向けた。

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