2009/7/20 月曜日

金沢 その4 観光都市を考える

Filed under: 写真談義, 撮影日記 — kurasan @ 9:16:50

 3連休のはずだが、きのうおとといと天気も悪く、きょうは、会社の夏季研修会なるものがあり、午後から拘束されるのだが、社員は休日扱い。夏の新年会みたいもので、一杯飲ませるのだから、文句を言うなということなのだろう。新年会に続いて、カメラマンを頼まれた。会社では、一眼レフのデジカメを買ってなくて、自分のものを持って行って撮るのだが、ネイチャーフォトしか撮らない私は、ストロボを持っていない。カメラに内臓のストロボでは、近くまでゆかないと光が届かない。新年会のとき、それを実感したが、普段の撮影ではいらないので、買わないで来たら、連休に入る前に、「またカメラマンをお願いします」ときた。ストロボ買うなら、サンパックのものをインターネットで安く買おうと思っているので、もうアウト。キタムラに行ってみたが、めざす機種もなく、また値段も高いので、今回もストロボなしでゆくこととした。そのかわり、三脚を持って行ってみようかなと思っている。

 金沢の写真あらかたアップしたが、金沢を歩きながら、長野と比較してみた。金沢の人口は、45万。長野は35万くらいか。都市としての格の違いをまっさきに感じた。金沢には兼六園が長野には、善光寺という観光の目玉がある。寺と庭園散策なら絶対後者のほうが観光資源として優れている。また、金沢は、武家屋敷跡とか茶屋街などの資源が近くにあり、コンパクトにまとまっている印象で、一泊して、ゆっくり金沢を歩いてくださいという提案ができる。休日のホテルの宿泊者数は、かなりのものなのだろうという印象を持った。

 私は、長野に住んでいるわけで、やはり長野を応援したくなる。写真の撮影範囲を長野市に限定してもいいかなと感じているのもそんな意識が働いている。金沢の観光都市としての機能がどのくらいか知らないで書くのもいけないが、同じ観光都市として考察するのはおもしろいと思う。北陸新幹線がつながると、長野から金沢に出かける人間の数のほうが、金沢から長野にる数より圧倒的に多いだろうと私は、思っている。その違いが金沢と長野の違いなのだろう。

 先日、商工会議所の会頭が長野駅の駅舎を善光寺にふさわしい形にして欲しいとJRに申し入れた記事が出ていた。金沢の駅舎は、独特な形をしている。ただ、長野のように駅前にみやげ物をうる店などなくて、駅の中にみやげもののショッピングセンターができている。私は、駅舎の形などどうでもいいやと思うほうだが、この金沢駅では、カメラを向けたくなった。長野駅の写真は、たぶん撮らないだろう。

金沢駅

 長野市の観光都市としての一番の問題点は、宿泊する人が少ない点だろう。周辺の温泉に宿泊するコースが一般で、戸倉上山田や別所あたりで一泊したあと立ち寄るか立ち寄った後、志賀高原を通って万座あたりで一泊するかである。金沢ではホテルに泊まったのだが、朝食のみで、楽天で予約して、ひとり6000円弱だった。温泉旅館よりホテルのほうが気楽でいいなと感じた。市内観光の他に、高原などで遊んだ後、お泊りは、市内のホテルでというような提案ができないものだろうか。私の泊まったホテルは、ホテルなのに大浴場があり、疲れを癒せる感じがした。

 

  金沢

   この写真は、金沢の武家屋敷跡の近くで見つけたモニュメントを撮影したものだが、水路との組み合わせが印象的でカメラを向けた。長野市には、やたらとモニュメントがあるが、まわりの風景と調和しているものがない。その分醜悪に感じてしまうのは、私だけだろうか。金沢も長野も「都市」である。都市が人を癒せるのかという疑問が常につきまとうが、人工の美というものを、歴史的な観光資源の他に用意して、観光都市として、歩き回って楽しい都市が生まれるのではないだろうか。

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