2007/5/23 水曜日

日本百名山

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 22:01:51

本多勝一 著 貧困なる精神T集 「日本百名山と日本人」 (メダカ社会の共鳴現象)という本を図書館で見かけまして、借りてきました。この本のタイトルと副題ですべてをいいあらわしていて、本の中身も、このタイトルと直接関係の有るのは、最初と最後だけで、タイトルの力で売ろうというような魂胆かと疑いたくなります。

 内容は、この通りで深田久弥が、100名山を選んだばっかりに、共鳴現象により、これらの山が荒れてしまっている。というものです。私も、新卒で入った会社の友人に山好きがいて、彼に、「日本百名山」を教えてもらい、文庫本も手元にあったのですが、いまはありません。彼も、100名山を登るのを一つの目標としていました。今から、36年くらい前の話ですが、あの当時から山好きにはひとつの指標だったわけで、それが、今は、もっと増幅されているのでしょう。ただ、本多勝一が弾劾するほど深田久弥に罪があるわけでなく、もっと、共鳴現象を起こす日本人こそ問題にするべきだと思います。

 共鳴現象といえば、写真の世界もその通りで、プロカメラマンが発表して、撮影ポイントの照会雑誌に載ると大挙して押しかけるアマチュアカメラマンの群れも確かにそうで、このブログの中でもたびたび話題にしてきました。

 とわ言え、本多勝一があれほど腹を立てるほど日本百名山は荒廃しきっているのでしょうか。氏が紹介している『傷だらけの百名山』(加藤久晴 著新風舎文庫)という本をちょっと読んでみたくなりました。

新緑のカエデ  長野市保科清水寺 2007/5/13

 

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