フタリシズカ
花の名前は魅力的である。中には、ヘクソカズラだのブタナだの花にとって名誉でない名前もあるが、魅力的な名前の花は、見る前に覚えてしまう。
フタリシズカは、「二人静」だろう。ヒトリシズカもある。大谷地の森のきわを歩いていたら、咲いているのを見つけた。はじめてだったのに、「ああ、フタリシズカだ」とわかったのは、日ごろから、花の名前を調べるために、写真集をペラペラめくっていることによるようだ。
そもそも写真を撮り始めた目的のひとつに花の名前を覚えるために、写真を撮るということがあり、初めての花に出会うことは喜びである。自然に接するとき、写真家の中には、花の名前や生態系に通じる必要はなく、美しく撮れればいいのだという人もいるけど、私は、固有名詞にだわりたい。花を撮っているのではなく、「ヒトリシズカ」を撮っていると思いたい。山も同じで、背景にするにしても山の名前を知っていたいものだ。
最近は、鳥の鳴き声から、鳥の名前がわかればと、「野鳥の会」のCDを聞いているけど、まだ、少ししかわからない。むずかしいものだと思う。
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