2006/11/5 日曜日

ミヤマウメモドキ

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 20:00:37

八坂にある唐花見高原は、ミヤマウメモドキが群生しているので有名で、パンフレットには、10月から11月初旬が見ごろということだったのですが、行ったらほとんど実がついていませんでした。鳥に食べられてしまったのでしょうか。それとも、今年は実がなるのが早かったのでしょうか。例年とは少し気象が違うということでしょう。

山にブナの実が少なくて、クマの出没が異常に多かったり、例年とは違うようです。

ミヤマウメモドキ 大町市八坂唐花見高原

2006/11/4 土曜日

カメラマンのマナー

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 16:37:27

きのうは、八坂の唐花見高原をスタートに、大峰高原、鷹狩山、霊山寺、黒沢高原といったドライブをしてきました。空気のすみ具合がもう一つで、紅葉のアップ写真ばかりになってしまいました。たまに出かけるのでは、プロの写真みたいにはなかなか撮れないものです。

 今日の一枚は、池田町大峰高原の大カエデで、有名になってしまって、カメラマンおおぜい押しかけているのだろうなと思っていったら、案の定、一本のカエデの木を360度カメラマンが取り巻いて、写真を撮っていました。枝の下には入らないようクイが打ってあるのですが、そこまでは入れるので、観光客を中心に近よる人が後を立たないものですし、引いた画角で撮ると向こう側で撮っているカメラマンが写ってしまうというシチュエーションでして、10枚くらい適当に撮って、その場を後にしました。

 これで思い出されたのが、中橋富士夫という人が書いていた話しで、志賀高原の一沼(どこにあるのか知らない)で対岸の赤く色づいた紅葉をポイントにカメラを構えていたら、あとから来たカメラマン集団がその紅葉に近づいて写真を撮り始めたので、どうしようもなかった。アップ写真なら、近所の公園だって撮れるじゃないかと怒って書いていた記事です。「撮影ポイントの風景をとらえるのが風景写真ではないのか」というのは、アップ写真ばかり撮っている私にも耳が痛い。でも、カメラマンならそんなこと言えるけど、一般の観光客がそうしても文句言えないものね。きのうの大カエデなんかは、そんな状況。ねばり強いカメラマンは、観光客がいなくなるのを待っている様子でした。

 ただ、私から見ると、カメラマンだから許されるというようなおごりがカメラマンにあるのではないでしょうが。先日行った奥裾花自然園に登る途中の二車線しかない道路にワゴンが止まっていて邪魔だなと思っていたら、その近くの道路沿いに、カメラマンの隊列が川にカメラを向けていました。きのうも、大峰高原の道を走っていて、じゃまなところに車が止めてあるので、カメラマンではと思って通り過ぎると、いました、三脚を開いているところでした。私は、その近くの駐車場まで走ってとめたのですが、50メートルくらいしか距離がなかったので、なんでここに車を置いて歩いていかないのだろうと思いました。きのこ狩りなどのくるまは、長時間の駐車になるからでしょう迷惑にならないところに止めてあるようです。

カメラマンに限らず日本人には、そういう自分勝手なところがある気がします。自戒をこめて。

池田町大峰高原 大カエデ

2006/11/1 水曜日

風景写真論 (13)

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 20:49:13

 私の本箱に「風景写真」という雑誌のバックナンバーが、十数冊あります。ブックオフの川中島店で、200円の値札の上に100円の値札が貼ってあって、これならというので買って来ました。見ていると、読者の投稿があって、プロの写真よりすごいのではと感じる写真があります。

 カメラマンのプロとアマの差というのは、どこにあるのでしょう。私は、プロの将棋指しが好きで、テレビ将棋などビデオに撮って見たりします。難しくて、ほとんどわからないのですが、将棋指しの個性がおもしろい。最近は、パソコンの普及で、奇想天外の差し手が出なくなって来た感じがしますが、それでも個性を感じます。瀬川さんが、アマからプロと何局か対戦して、プロになったのは、昨年の話題でしたが、プロと対戦しても十分な勝率でした。そう考えるとプロとアマの差がない感じもしますが、一局、二局では判断できません。

 カメラマンの世界も何枚かの写真の比較では、プロとアマの見分けがつかないのだろうと思います。しかし、その人が写した業績を集めたとき、プロとの差というのが見えてくるのかもしれません。

先週、土門拳の写真集から、風景の巻を借りてきて見てみました。この著名なカメラマンの風景写真は、本人も仕事の合間などに撮ったと書いているように、風景写真家のものではないのかもしれません。その写真を、カメラ雑誌にアマが投稿すれば、合格点をもらえるのかなと思うものもあります。しかし、私がはじめて土門拳の風景写真を見たとき、すごく感動したのを覚えています。特に、アマガエルの写真が記憶に残っていて、今度写真集を借りてきて、それがタケノコにとまったアマガエルの写真だったと確認したところです。土門拳の写真は、どこにでもある、当たり前の風景を切り取っています。後から、それを見て真似して撮ることはできるでしょう。私が感動したのは、そういう何気ない風景を切り取った土門拳の目です。土門拳が土門拳なのは、その美を見抜く目なのだと、それがプロなのだと感じました。

紅葉4 長野市荒倉山キャンプ場 2006/10/28

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