2008/1/16 水曜日

落語 あるいは 落語家論  その壱

Filed under: 今日の一枚 — kurasan @ 21:38:57

 ピン芸人について、いろいろ書いたので、大好きな落語を話題にしてみたい。正月から、立川談志遺言大全集を図書館から借りてきて読んでいていろいろ刺激を受けてもいる。

 落語は、「古典芸能」である。これから私が書くものは、たぶん落語を知っている人にしか理解されないのだろうという気がしてならない。談志の前述の本を読んでいてなおその感じを強く持った。落語ブームとかいわれて、都内の落語会は満席だと聞いても、それは、数千人の落語オタクがあちこちの会場を埋めているだけだとも聞いた。テレビで落語を見ることも少なくなった。BS−iでまとまった落語番組がある以外は、NHKもしっかりした放送をしなくなってしまった。

 能や狂言、歌舞伎などと同じ「古典芸能」になってしまった。もはや大衆芸能ではない。ほとんどの落語家が落語をしゃべれればいいというスタンスの中で生活しているのだが、その落語を現代に生き返らせられないかというテーマで取り組んでいたのが立川談志ということになるだろうか。そして、その結論は、落語は、「古典芸能」だということである。

 私は、笑いの機軸に落語を置いている。そこから、いろいろな芸人を眺めている。テレビというメディアは、大宅壮一ではないが、一億総白痴のためにあるものなのだろう。そして、少し論じてきたピン芸を見れば、まさにそれが裏付けられると思われる。

 今日の一枚は、少し前なら撮らなかったような写真。でも、中網湖畔で2本の木をみたとき、なにか詩を感じたのですが。

二本の木がありました

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