桜を撮るのが忙しくて、書かなくてはと思いつつ、サボってしまった。桜について、まとめたいところだが、松代のアンズについて書いて、千曲市のアンズについて、書かないのは片手落ちというものなので、書いておきたい。
松代よりもはるかに規模が大きく、日本一と呼ばれるだけのことはある。東条のほうは、山の斜面にアンズ畑が広がっているのに対して、すり鉢状の底に部落があり、それを中心に畑があるので、見下ろせるポイントがいくつもある。上の写真は、西側の観龍寺からの眺望で、ところどころに人家が点在している。新しい人家が増えてしまっていて、森の景観も変わりつつあると感じる。
森には、いくつか「展望台」と名付けられた場所があり、畑を見下ろす景観を楽しめる。畑の上のほうに大光寺があり、このあたりの畑の密集は、すばらしい。
森の一番の魅力は、古木が集落のあちこちにあることで、これは東条にない点でこの集落のアンズ栽培の歴史を感じることができる。栽培用のアンズは、収穫の手間を考えてなのか背が低い。古木は、収穫をあまり考えずそのまま伸ばしたのだ
ろう。
アンズの名所には、この森の隣の倉科と長野の安茂里があるが、昔の写真で安茂里や倉科にも古木があり、味のある景観があったのをどこかで見た覚えがある。今は、安茂里は完全な住宅地になってしまったし、倉科も住宅が目立ってしまって、昔の面影が失われてしまったようだ。