#navi(Linuxサーバ操作管理編)
-前項で、操作環境の準備ができました。いよいよ、実際の操作のポイントを説明します。
-今回は、ふだんやっているWWWコンテンツを更新する手順を、実際の操作方法とともに具体的に書いてみたいと思います。クライアントPCで作成したホームページコンテンツをサーバにファイル転送して、サーバ側で微調整するといった作業を通じて、よく使うコマンドと操作のTipsを書き留めればと思います。
#contents
*実際の操作内容 [#lfc2060c]
-WWWコンテンツの更新する場合、おおよそ以下のような手順となります。
++PC上で、WWWコンテンツ作成
++PCから、WinSCPを使って、Linuxサーバにファイル転送
++PCから、ターミナルソフトでLinuxサーバにログオン
++コマンド操作でファイルコピーなど
++サーバ上での軽微なファイル修正
**PC上で、WWWコンテンツ作成 [#acb4ce70]
-例えば、クラリNETのシステム構成のページですが、構成図と文章で構成されています。構成図は手馴れたWindowsのパワーポイントで作成し、そのまま画面キャプチャしてJPEGファイルに変換します。文章は、テキストエディタで打ち込んで、各種タグを付加して、HTMLファイルとして保存します。
-ホームページ作成ツールを使っても、最終的に形成されるファイルは、テキストのHTMLファイルとイメージのJPEG(あるいはGIF等の)ファイルです。&br;
&ref(kurari_sys_hp.jpg);
&ref(kurari_sys_hp.jpg,,60%,html);&br;
-Linuxでこうした作業をやることも可能ですが、Workstation環境自体MS-Windowに近づいてきたとはいえ、やはり慣れたソフトのほうが楽で早いですね。
(私の場合は、イメージファイルの作成や加工には会社の仕事で使い慣れたパワーポイントを常用しています。オブジェクトを貼り付けて、飾り文字入れて、最後はキャプチャしてJPEGとして保存しています。)
-X-windowインストールもしてないわけだし、楽な方法でいいんじゃないかと、途中経過にはあまりこだわらないことにしています。
-PC上でも、ブラウザで開いて一応のチェックはしておきます。
**PCから、WinSCPを使ってLinuxサーバにファイル転送 [#a713d963]
-WinSCPを起動して、サーバに接続します。WinSCPの操作はいたって簡単
-立ち上げて、サーバに接続すると、エクスプローラみたいな画面が左右に2つでます。左がローカル(WinPC)、右がサーバ(Linuxの/home/user)のディレクトリーをツリー表示しています。
左画面でコピーしたいファイルやフォルダーを指定して、コピーを実行するだけ。
-下のコピーアイコンをクリックすると、右側のサーバに転送されます。
-ここで大事なことは、転送先のサーバ側ディレクトリです。
接続したときのユーザのディレクトリとなります。 /home/user
-サーバ側のディレクトリーはすべて見えていますが、アクセス権限のないところでは読み書きはできません。まずは、ユーザのフォルダーに格納します。
-root権限で接続すれば可能かもしれませんが、中途半端な上書きも怖いですから、基本的には、サーバにログインしてから再度転送処理を行うようにしています。
-転送後は、終了(exit)します。
**PCから、ターミナルソフトでLinuxサーバにログオン [#tafaed30]
-Puttyを起動します。 ログイン画面です。&br;
&ref(putty2.jpg);&br;
&ref(putty2.jpg,,60%,putty2);&br;
画面が小さくてみにくいですが、以下の内容です。
login as:
user@192.168.1.245's password:
[user@kurari user]$ su -
Password:
[root@kurari root]#
-ユーザ名、パスワードを入力します。
いきなりrootで入るというのは止めましょう。何かと危険です。
一般には、必要なときだけroot権限になって操作するということになっています。
-そう言いつつ、
su -
コマンドで、即rootになってしまいますが(^^;)
-プロンプトも変化します。
$ 一般ユーザ
# 管理者(root)
**コマンド操作でファイルコピーなど [#ad6e9866]
-ファイルを公開wwwのディレクトリー(/var/www/html)にコピーします。
# cp -arp /home/user/kurari_sys.* /var/www/html
-cpコマンド(DOSでは copy)
オプションの -arp はオマジナイ(^^)ではなく、意味があります。
-a 隠しファイルも
-r ディレクトリーの場合階層ごと
-p 所有者等は変更せずに
-さらに、上書き確認がうっとおしい場合は、
-f 確認なしで上書き実施
-cpコマンドの注意は、DOSと違って、コピー先が省略できないこと。
-cdコマンドで、すでに 公開ホームページのディレクトリ /var/www/html に移動している場合は
# cp -arp /home/user/kurari_sys.* .
最後の「.」に大きな意味があります。コピー先が、カレントディレクトリという指定です。ないとエラー。
-コピーできたかの確認には lsコマンド(DOSでは dir)
# ls -la /var/www/html
-l リスト形式で表示
-a 隠しファイルも表示
**ヒストリー機能 [#ae04e867]
-操作上知ってると楽なのが、ヒストリー機能
コマンド入力した履歴を呼び出すことができる
簡単には、上下カーソルキー 1つづつ
コマンド! で合致するものが ←??
-コマンドラインでは、左右カーソル有効なので、呼び出したものを随時修正
**入力補完機能 [#ubb0189b]
-コマンドやディレクトリー名を完全に覚えていなくても、保管してくれる機能です。
-入力途中に、tabキーを押します。
-合致するものがあれば、自動的に補完してくれます。
cp -arp /h と、「h」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、
cp -arp /home homeと出ます。 続いて
cp -arp /home/e 続いて、「/e」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、
cp -arp /home/eizo eizoと補完された結果が出ます。
**サーバ上でのファイル修正 viエディタの操作 [#a2949d52]
-htmlファイルの修正が必要なときは、viを起動します。一応、スクリーンエディタですが、これがなかなかに厄介なものです。昔のDOSに付いていたEDLIN程ではありませんが、操作性はイマイチです。正直、最初は、かなりくじけました(^^;)
-htmlファイルを大幅に作り直したりするなら、慣れたWindows上に戻ってやりましょう。そう割り切って、viを使う目的としては、あくまで軽微な修正程度にとどめれば、覚えることも少なくて、操作もずいぶん楽になります。
-操作の基本
vi kurari_sys.html
++ファイルを開いたら、まず「I」のキーを押す。挿入(修正)モードになり、キー入力が可能になります。
---エディタ画面の左下に -- 挿入 -- と表示されます。
++スクロールは、カーソルキーかPageup/Pagedownキーです。マウスではスクロールできません。
++文字を消すには、Backspaceキーを使う 1行まとめて消すとか、カーソルから後ろを消すとかもできるけど、余分なことは覚えない。
++数字入力に、テンキーは使えない。文字化け注意!
++漢字入力はできる。漢字キーが切替スイッチ
++保存終了するときは、Escキーと「:」キーを押します。
---エディタ画面の左下に : が表示されるので、続いて、「w」と「q」キーを押す。
---要するに「Esc:」でコマンドモードになり、「wq」で書込み(write)後、終了(quit)というコマンド
++操作間違ってなにか収拾付かなくなったときは、迷わず強制終了します。
---「Esc:q!」 「!」キーは変更があっても、強制的にの意味
-上記の操作で、まぁまぁの事はできると思います。細かいコマンドはいろいろあるようですが、ほとんど使ったことがありません。
**Windowsとの間でコピペ [#pb49bf47]
-ただ、便利だと思ったのは、Windowsとの間でテキストのコピー&ペースト操作です。これができるんです!!
Windows⇒Linux
・Windows側では、通常の操作です。範囲指定して、編集「コピー」(ctrl+C)
・Linux側では、
あらかじめ、viでファイルを開いて、
「I」キーで編集モードに入って、
挿入位置までカーソルを動かしておいて
おもむろに「マウスの右クリック」しますと、テキストが挿入されます。
Linux⇒Wondows
・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。
これで、コピー完了
・Windows側では、通常のペースト処理
Linux⇒Linux
・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。これで、コピー
・挿入したい位置にカーソルを移動し、おもむろに「マウスの右クリック」でペースト
(2006/9/3)
#navi(Linuxサーバ操作管理編)