Linuxサーバ操作管理編/(2)実際の操作ポイント

Last-modified: 2008-06-30 (月) 16:00:41 (5797d)

実際の操作内容

  • WWWコンテンツの更新する場合、おおよそ以下のような手順となります。
    1. PC上で、WWWコンテンツ作成
    2. PCから、WinSCPを使って、Linuxサーバにファイル転送
    3. PCから、ターミナルソフトでLinuxサーバにログオン
    4. コマンド操作でファイルコピーなど
    5. サーバ上での軽微なファイル修正

PC上で、WWWコンテンツ作成

  • 例えば、クラリNETのシステム構成のページですが、構成図と文章で構成されています。構成図は手馴れたWindowsのパワーポイントで作成し、そのまま画面キャプチャしてJPEGファイルに変換します。文章は、テキストエディタで打ち込んで、各種タグを付加して、HTMLファイルとして保存します。
  • ホームページ作成ツールを使っても、最終的に形成されるファイルは、テキストのHTMLファイルとイメージのJPEG(あるいはGIF等の)ファイルです。
      html
  • Linuxでこうした作業をやることも可能ですが、Workstation環境自体MS-Windowに近づいてきたとはいえ、やはり慣れたソフトのほうが楽で早いですね。 (私の場合は、イメージファイルの作成や加工には会社の仕事で使い慣れたパワーポイントを常用しています。オブジェクトを貼り付けて、飾り文字入れて、最後はキャプチャしてJPEGとして保存しています。)
  • X-windowインストールもしてないわけだし、楽な方法でいいんじゃないかと、途中経過にはあまりこだわらないことにしています。
  • PC上でも、ブラウザで開いて一応のチェックはしておきます。

PCから、WinSCPを使ってLinuxサーバにファイル転送

  • WinSCPを起動して、サーバに接続します。WinSCPの操作はいたって簡単
  • 立ち上げて、サーバに接続すると、エクスプローラみたいな画面が左右に2つでます。左がローカル(WinPC)、右がサーバ(Linuxの/home/user)のディレクトリーをツリー表示しています。 左画面でコピーしたいファイルやフォルダーを指定して、コピーを実行するだけ。
  • 下のコピーアイコンをクリックすると、右側のサーバに転送されます。
  • ここで大事なことは、転送先のサーバ側ディレクトリです。  接続したときのユーザのディレクトリとなります。 /home/user
  • サーバ側のディレクトリーはすべて見えていますが、アクセス権限のないところでは読み書きはできません。まずは、ユーザのフォルダーに格納します。
  • root権限で接続すれば可能かもしれませんが、中途半端な上書きも怖いですから、基本的には、サーバにログインしてから再度転送処理を行うようにしています。
  • 転送後は、終了(exit)します。

PCから、ターミナルソフトでLinuxサーバにログオン

  • Puttyを起動します。 ログイン画面です。
      putty2
    画面が小さくてみにくいですが、以下の内容です。
    login as: 
    user@192.168.1.245's password:
    [user@kurari user]$ su -
    Password:
    [root@kurari root]#
    
  • ユーザ名、パスワードを入力します。  いきなりrootで入るというのは止めましょう。何かと危険です。  一般には、必要なときだけroot権限になって操作するということになっています。  
  • そう言いつつ、
    su - 
    コマンドで、即rootになってしまいますが(^^;)
  • プロンプトも変化します。
    $  一般ユーザ
    #  管理者(root)

コマンド操作でファイルコピーなど

  • ファイルを公開wwwのディレクトリー(/var/www/html)にコピーします。
    # cp -arp /home/user/kurari_sys.* /var/www/html
  • cpコマンド(DOSでは copy) オプションの -arp はオマジナイ(^^)ではなく、意味があります。
    -a 隠しファイルも
    -r ディレクトリーの場合階層ごと
    -p 所有者等は変更せずに
  • さらに、上書き確認がうっとおしい場合は、
    -f 確認なしで上書き実施
  • cpコマンドの注意は、DOSと違って、コピー先が省略できないこと。
  • cdコマンドで、すでに 公開ホームページのディレクトリ /var/www/html に移動している場合は
    # cp -arp /home/user/kurari_sys.* .
    最後の「.」に大きな意味があります。コピー先が、カレントディレクトリという指定です。ないとエラー。
  • コピーできたかの確認には lsコマンド(DOSでは dir)
    # ls -la /var/www/html
    -l リスト形式で表示
    -a 隠しファイルも表示

ヒストリー機能

  • 操作上知ってると楽なのが、ヒストリー機能  コマンド入力した履歴を呼び出すことができる  簡単には、上下カーソルキー 1つづつ  コマンド! で合致するものが   ←??
  • コマンドラインでは、左右カーソル有効なので、呼び出したものを随時修正 

入力補完機能

  • コマンドやディレクトリー名を完全に覚えていなくても、保管してくれる機能です。
  • 入力途中に、tabキーを押します。
  • 合致するものがあれば、自動的に補完してくれます。
cp -arp /h      と、「h」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、 
cp -arp /home    homeと出ます。 続いて
cp -arp /home/e   続いて、「/e」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、
cp -arp /home/eizo  eizoと補完された結果が出ます。

サーバ上でのファイル修正 viエディタの操作

  • htmlファイルの修正が必要なときは、viを起動します。一応、スクリーンエディタですが、これがなかなかに厄介なものです。昔のDOSに付いていたEDLIN程ではありませんが、操作性はイマイチです。正直、最初は、かなりくじけました(^^;)
  • htmlファイルを大幅に作り直したりするなら、慣れたWindows上に戻ってやりましょう。そう割り切って、viを使う目的としては、あくまで軽微な修正程度にとどめれば、覚えることも少なくて、操作もずいぶん楽になります。
  • 操作の基本
    vi kurari_sys.html
  1. ファイルを開いたら、まず「I」のキーを押す。挿入(修正)モードになり、キー入力が可能になります。 
    • エディタ画面の左下に -- 挿入 --  と表示されます。
  2. スクロールは、カーソルキーかPageup/Pagedownキーです。マウスではスクロールできません。
  3. 文字を消すには、Backspaceキーを使う 1行まとめて消すとか、カーソルから後ろを消すとかもできるけど、余分なことは覚えない。
  4. 数字入力に、テンキーは使えない。文字化け注意!
  5. 漢字入力はできる。漢字キーが切替スイッチ
  6. 保存終了するときは、Escキーと「:」キーを押します。
    • エディタ画面の左下に : が表示されるので、続いて、「w」と「q」キーを押す。
    • 要するに「Esc:」でコマンドモードになり、「wq」で書込み(write)後、終了(quit)というコマンド
  7. 操作間違ってなにか収拾付かなくなったときは、迷わず強制終了します。
    • 「Esc:q!」 「!」キーは変更があっても、強制的にの意味
  • 上記の操作で、まぁまぁの事はできると思います。細かいコマンドはいろいろあるようですが、ほとんど使ったことがありません。

Windowsとの間でコピペ

  • ただ、便利だと思ったのは、Windowsとの間でテキストのコピー&ペースト操作です。これができるんです!!
Windows⇒Linux
・Windows側では、通常の操作です。範囲指定して、編集「コピー」(ctrl+C)
・Linux側では、
  あらかじめ、viでファイルを開いて、
  「I」キーで編集モードに入って、
  挿入位置までカーソルを動かしておいて
  おもむろに「マウスの右クリック」しますと、テキストが挿入されます。
Linux⇒Wondows
・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。
  これで、コピー完了
・Windows側では、通常のペースト処理
Linux⇒Linux
・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。これで、コピー
・挿入したい位置にカーソルを移動し、おもむろに「マウスの右クリック」でペースト

(2006/9/3)


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