Linuxサーバ操作管理編/(2)実際の操作ポイント のバックアップ(No.1)
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- Linuxサーバ操作管理編/(2)実際の操作ポイント へ行く。
- 1 (2008-06-30 (月) 16:00:41)
- 2 (2008-06-30 (月) 16:00:41)
- 前項で、操作環境の準備ができました。いよいよ、実際の操作のポイントを説明します。
- 今回は、ふだんやっているWWWコンテンツを更新する手順を、実際の操作方法とともに具体的に書いてみたいと思います。クライアントPCで作成したホームページコンテンツをサーバにファイル転送して、サーバ側で微調整するといった作業を通じて、よく使うコマンドと操作のTipsを書き留めればと思います。
実際の操作内容 †
- WWWコンテンツの更新する場合、おおよそ以下のような手順となります。
PC上で、WWWコンテンツ作成 †
- 例えば、クラリNETのシステム構成のページですが、構成図と文章で構成されています。構成図は手馴れたWindowsのパワーポイントで作成し、そのまま画面キャプチャしてJPEGファイルに変換します。文章は、テキストエディタで打ち込んで、各種タグを付加して、HTMLファイルとして保存します。
- ホームページ作成ツールを使っても、最終的に形成されるファイルは、テキストのHTMLファイルとイメージのJPEG(あるいはGIF等の)ファイルです。
- Linuxでこうした作業をやることも可能ですが、Workstation環境自体MS-Windowに近づいてきたとはいえ、やはり慣れたソフトのほうが楽で早いですね。 (私の場合は、イメージファイルの作成や加工には会社の仕事で使い慣れたパワーポイントを常用しています。オブジェクトを貼り付けて、飾り文字入れて、最後はキャプチャしてJPEGとして保存しています。)
- X-windowインストールもしてないわけだし、楽な方法でいいんじゃないかと、途中経過にはあまりこだわらないことにしています。
- PC上でも、ブラウザで開いて一応のチェックはしておきます。
PCから、WinSCPを使ってLinuxサーバにファイル転送 †
- WinSCPを起動して、サーバに接続します。WinSCPの操作はいたって簡単
- 立ち上げて、サーバに接続すると、エクスプローラみたいな画面が左右に2つでます。左がローカル(WinPC)、右がサーバ(Linuxの/home/user)のディレクトリーをツリー表示しています。 左画面でコピーしたいファイルやフォルダーを指定して、コピーを実行するだけ。
- 下のコピーアイコンをクリックすると、右側のサーバに転送されます。
- ここで大事なことは、転送先のサーバ側ディレクトリです。 接続したときのユーザのディレクトリとなります。 /home/user
- サーバ側のディレクトリーはすべて見えていますが、アクセス権限のないところでは読み書きはできません。まずは、ユーザのフォルダーに格納します。
- root権限で接続すれば可能かもしれませんが、中途半端な上書きも怖いですから、基本的には、サーバにログインしてから再度転送処理を行うようにしています。
- 転送後は、終了(exit)します。
PCから、ターミナルソフトでLinuxサーバにログオン †
- Puttyを起動します。 ログイン画面です。
画面が小さくてみにくいですが、以下の内容です。login as: user@192.168.1.245's password: [user@kurari user]$ su - Password: [root@kurari root]#
- ユーザ名、パスワードを入力します。 いきなりrootで入るというのは止めましょう。何かと危険です。 一般には、必要なときだけroot権限になって操作するということになっています。
- そう言いつつ、
su -
コマンドで、即rootになってしまいますが(^^;)
- プロンプトも変化します。
$ 一般ユーザ # 管理者(root)
コマンド操作でファイルコピーなど †
- ファイルを公開wwwのディレクトリー(/var/www/html)にコピーします。
# cp -arp /home/user/kurari_sys.* /var/www/html
- cpコマンド(DOSでは copy)
オプションの -arp はオマジナイ(^^)ではなく、意味があります。
-a 隠しファイルも -r ディレクトリーの場合階層ごと -p 所有者等は変更せずに
- さらに、上書き確認がうっとおしい場合は、
-f 確認なしで上書き実施
- cpコマンドの注意は、DOSと違って、コピー先が省略できないこと。
- cdコマンドで、すでに 公開ホームページのディレクトリ /var/www/html に移動している場合は
# cp -arp /home/user/kurari_sys.* .
最後の「.」に大きな意味があります。コピー先が、カレントディレクトリという指定です。ないとエラー。
- コピーできたかの確認には lsコマンド(DOSでは dir)
# ls -la /var/www/html -l リスト形式で表示 -a 隠しファイルも表示
ヒストリー機能 †
- 操作上知ってると楽なのが、ヒストリー機能 コマンド入力した履歴を呼び出すことができる 簡単には、上下カーソルキー 1つづつ コマンド! で合致するものが ←??
- コマンドラインでは、左右カーソル有効なので、呼び出したものを随時修正
入力補完機能 †
- コマンドやディレクトリー名を完全に覚えていなくても、保管してくれる機能です。
- 入力途中に、tabキーを押します。
- 合致するものがあれば、自動的に補完してくれます。
cp -arp /h と、「h」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、 cp -arp /home homeと出ます。 続いて cp -arp /home/e 続いて、「/e」だけ入力して、「Tab」キーを押すと、 cp -arp /home/eizo eizoと補完された結果が出ます。
サーバ上でのファイル修正 viエディタの操作 †
- htmlファイルの修正が必要なときは、viを起動します。一応、スクリーンエディタですが、これがなかなかに厄介なものです。昔のDOSに付いていたEDLIN程ではありませんが、操作性はイマイチです。正直、最初は、かなりくじけました(^^;)
- htmlファイルを大幅に作り直したりするなら、慣れたWindows上に戻ってやりましょう。そう割り切って、viを使う目的としては、あくまで軽微な修正程度にとどめれば、覚えることも少なくて、操作もずいぶん楽になります。
- 操作の基本
vi kurari_sys.html
- ファイルを開いたら、まず「I」のキーを押す。挿入(修正)モードになり、キー入力が可能になります。
- エディタ画面の左下に -- 挿入 -- と表示されます。
- スクロールは、カーソルキーかPageup/Pagedownキーです。マウスではスクロールできません。
- 文字を消すには、Backspaceキーを使う 1行まとめて消すとか、カーソルから後ろを消すとかもできるけど、余分なことは覚えない。
- 数字入力に、テンキーは使えない。文字化け注意!
- 漢字入力はできる。漢字キーが切替スイッチ
- 保存終了するときは、Escキーと「:」キーを押します。
- エディタ画面の左下に : が表示されるので、続いて、「w」と「q」キーを押す。
- 要するに「Esc:」でコマンドモードになり、「wq」で書込み(write)後、終了(quit)というコマンド
- 操作間違ってなにか収拾付かなくなったときは、迷わず強制終了します。
- 「Esc:q!」 「!」キーは変更があっても、強制的にの意味
- 上記の操作で、まぁまぁの事はできると思います。細かいコマンドはいろいろあるようですが、ほとんど使ったことがありません。
Windowsとの間でコピペ †
- ただ、便利だと思ったのは、Windowsとの間でテキストのコピー&ペースト操作です。これができるんです!!
Windows⇒Linux ・Windows側では、通常の操作です。範囲指定して、編集「コピー」(ctrl+C) ・Linux側では、 あらかじめ、viでファイルを開いて、 「I」キーで編集モードに入って、 挿入位置までカーソルを動かしておいて おもむろに「マウスの右クリック」しますと、テキストが挿入されます。
Linux⇒Wondows ・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。 これで、コピー完了 ・Windows側では、通常のペースト処理
Linux⇒Linux ・マウスをドラッグして、範囲指定(反転状態)にします。これで、コピー ・挿入したい位置にカーソルを移動し、おもむろに「マウスの右クリック」でペースト
(2006/9/3)