Win98機に5インチFDドライブを搭載 のバックアップ(No.2)
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- Win98機に5インチFDドライブを搭載 へ行く。
- 1 (2009-08-30 (日) 14:22:40)
- 2 (2009-08-30 (日) 14:25:02)
Win98機に「5インチFDドライブ」を搭載 †
- PC98動作環境を何とか保存するという「Myプロジェクト」の一環である
- 本体は動かなくなっていたが、残されていた大量の5インチ・フロッピーをファイル化するため、5インチFDDを買ってWindows機に搭載した記録。(2007年のこと)
PC98と5インチフロッピー †
- PC98のフロッピーと言えば、「5インチ」が基本だ。最初の頃は外付け8インチドライブだったが、パソコンの普及・全盛を迎えるのは、5インチドライブ内蔵以降のことである。しかも、ハードディスクなんかは、まだまだ高値の花だったから、フロッピーで起動し、フロッピーに保存するいうのが当たり前だった。
- それが、Windows95が現れ、Windows98SEでビジネスの主流になった頃には、パソコンのFDドライブといえば「3.5インチ」だけになっていた。
- PC98からWindows(Dos/V)機に乗り換えることになると、過去の5インチフロッピーのデータ資産を移行必要があるのだが、PC98に外付け3.5インチドライブを接続するのがふつうだったかな? あるいは、MOに溜め込んでおくか。
- ただ、Windows機にも5インチドライブが付いていればかなり楽だったと思うのだが、そういう仕様のハードにはほとんどお目にかからなかった。そもそものメーカの設計思想が違っていたし、5インチはPC98と同じように古くて消えるさるべきものでしかなかったのかもしれない。
- もっとも、PC98が動いているうちはどうにでもなったのだが、気が付いた時にはPC98は動かなくなっていた。しかも、PC98は、まずFDドライブが壊れると言う有名な劣化故障現象があり、残った5インチFDはどうしようもない状態になっていた。
5インチFDDの入手 †
- そんな風に何10箱と残っている5インチFDだったが、捨てる前に何とか吸出しできないかと思い立って調べたのが2007年のこと。
- インターネット検索で、DOS/V機用5インチFDDの存在を知る。なんとTEACから数年前に発売されたものがあったようだ。 現在は販売終了だが、教えて掲示板で、オークションに出ている情報をつかんだ。
- FDD-Tokyo なるショップが出品しており何種類かあったが、即効で落札した。即決価格は入札価格+100円だったから迷わなかったが、誠実な個人業者で対応はとてもよかった。
5インチFDDの構成と動作条件 †
- あっという間に届いたが、あけてみるとこれだけ。
構成 †
- ドライブ本体
- FDD接続ケーブル(3.5と5インチのマルチケーブル)
- 説明書(手作りのカラープリント)
- 5インチフロッピー (2枚)
動作条件 †
- いろいろ心配したが、動作条件は簡単だった。 BIOSさえ対応すれば、ドライバも何も不要とのこと。
- 5インチドライブの空きがある
- Winodws9x系のOS
- BIOSのFDD設定で「1.25MB」への切替が可能
Windows98機に搭載 †
- 当時うちにはWindows98機はなかったが、Linux試験機のFMVデスクトップを転用することにした。ところが、なんとBIOS自体がFDD1機しか想定していないことが判明。「1.25MB」の切替は可能なのだが、Win98(OS)のインストール後に無理につなぐと、「5"RemovalDisk」として認識してしまう??不具合。メーカ品と言うのは何かと癖があるなぁ(^^;)
- そこで、自宅用Webサーバに使っていた別のPC(通販機)を利用することに。こちらは、BIOSのFDDも2つ装備で、容量切替が可能であった。5"FDDもすんなり認識した。
- ただ、細かいことだが、ドライブ名が逆になってしまった。A:\ 5インチ B:\ 3.5インチ
- 実は付いてきたFDDケーブルの長さの関係というか、ケースのドライブ位置の関係というか、ケーブルについているコネクタ(A:3.5インチ用、B:5インチ用)で、通常、中間コネクタB、終端コネクタAの順なのだが、逆転するしかなかった。
- 3.5インチがドライブBでも、別にそれほど不都合ではないのだが、FDD-Tokyoに連絡したら、即、代替ケーブルを送ってくれて解消。
使用感 †
- 何の問題も無く一巻の終わり。ディスクにアクセスする度に、あの懐かしい「カチッ!」という大きな音がする。
- 2HD、2DD(640,720) いずれも読み書きOK
PC98用フロッピーのイメージファイル化 †
- 準備ができれば、いよいよフロッピーディスクのイメージファイル化の作業となる。
- 残っていた5インチフロッピーは、パソコン通信のログやMIDIデータに、アプリやゲームといろいろだ。
ファイル化作業の主要パターン †
- アプリソフトは、Anex86等のPC98エミュレータ上で動かすのが基本だから、丸ごとイメージ化する。ただ、イメージファイルといっても標準フォーマットが決まっているわけではなく、ファイル化ツールやエミュレータソフトごとにバラバラなのである。それに合わせて変換を行う必要も出てくる。
- イメージ作成ツールを使って、FDから吸い出して、ファイルとして保存する
- イメージ変換ツールを使って、エミュレータで動作可能なフォーマット形式に変換する
- エミュレータで、変換したファイルを読み込み実行する
ファイル化ツール と エミュレータの対応関係 †
- PC98エミュレータについても、主要な Anex86 と T98_next の2つに限定する
- フロッピー全体をイメージファイル化するツールは、実は、PC98の頃からいろいろあるのだ。
- 主なツールをまとめると、以下の3つ。
- 特徴を比較整理すると、
ツール名 動作環境 プロテクト対応 拡張子 ファイル形式 Anex86用fdi変換 Mahalito PC98のみ ○対応 .dat ? <-> fdi SLF DOS汎用 ×非対応 .exe 圧縮自動解凍 <-> fdi EditDisk Windowsのみ ×非対応 .disk ベタイメージ -> fdi
- エミュレータとの対応や使用環境も考慮して、一番実際的な「EditDisk」を使うことにする。HDDの吸出しでも大活躍したものだが、フロッピーの吸出しでも必須ツールである。
- 「EditDisk」の特徴を整理しておくと
・イメージファイルへの直接追削用に使うが、イメージ化機能もある ・拡張子は .disk で、ベタ形式と思われる ・PC98エミュレータ対応は、T98では直接読み込み可能 Anex86で動かすには、変換が必要(⇒ .fdi)
「EditDisk」でフロッピーをファイル化 †
「VFIC」によるファイル変換 †
- Editdiskで作成したイメージファイルは、フォーマットの関係でエミュレータAnex86では直接扱うことができない。このため対応フォーマットに変換する必要がある
- 各種ディスクイメージ変換ツール「VFIC」 が非常に多機能で、多くのプラグインで各種フォーマットに対応している
・ [IN]側の主要フォーマットは DIP MAHALITO T98_next SLF Amex86 [OUT]側の主要フォーマットは D88 Anex86 MAHALITO SLF
まとめると †
- 新規にFDからイメージを作成する場合
①Editdiskでイメージ化する 拡張子.disk ②VFICで、使うエミュレータに合わせて変換する Anex86なら: .disk -> .fdi T98_nextなら: .disk -> .nfd (.fdi でも動くことは動く)
- 既にSLFでイメージ化したものも結構あるのだが、その場合は
②VFICで、エミュレータに合わせて変換する
- 昔、MAHALITOでイメージ化したファイルあるが、それは
②VFICで、エミュレータに合わせて変換する
- と言うわけで、大量のフロッピーを刻んで可燃ごみに出したとさ(^^;)