WhiteBOX設定編/(13)Wordpress-1 のバックアップ(No.1)
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- 1 (2008-06-30 (月) 15:48:47)
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Wordpressでブログ †
- ブログって!?
- 2006年版情報通信白書によると、ブログ登録者数が868万人にも上るとありました。個人の情報発信ツールとしてすっかり定着し、こうしたネット上の「口コミ」情報が社会的な影響力を持ちはじめていると分析しています。
- 少し前までは、個人の情報発信といえばホームページ一辺倒でした。でも、ホームページの場合は、自分で一から構成を考え、htmlのファイルを作り、画像や次のページとのリンクを確かめながらサーバに転送するという面倒な手順を踏まなければなりません。「ホームページビルダー」みたいなソフトを使えば楽にできますが、自由度が高い分、見栄えのあるページを作るのは、なかなかのセンスと努力が要求されますね。更新もたいへんで、後が続かないという例も少なくありません。
- 最近はプロバイダが無料サービスとしてブログを提供しており、ユーザは掲示板に書き込むように投稿するだけでよくて、ホームページと比べると作成メンテがずいぶん容易といえます。
- ブログは、定義はいろいろありますが、実態的には、『日記風・個人掲示板』とでも言えばよいのでしょうか。。ユーザは、ブログというシステムの構成やメンテについてはほとんど心配する必要がありません。思いつくままに、気楽に書き込み、時には主張し、写真もアップだけ。かつ、ブログの内容に対して訪問者がコメントを書込み、トラックバックという相互リンクみたいな形でつながっていくという面白さもあります。
- ホームページが自分のテーマ(うんちく)の一方的ともいえる情報発信という色彩が濃く、相互コミュニケーションは掲示板などでカバーするのに比べると、ブログは簡単気楽な書込みが身上で、それでいて思いがけない他者とのつながりが生まれる可能性もあるところが受けたのかな、と思います。
- クラリNETサーバのアプリとして
- wikiを立ち上げる時に、実はブログもいろいろ試してみました。ただ、クラリNETは掲示板というコミュニケーションツールを軸にしたユーザグループですから、ブログという「個」重視のツールとは何か ソリ があわないなぁという印象があり導入に至りませんでした。
- 一方、芳原さんがイメージ掲示板を積極的に活用してくださり、山行記録を中心に話の花が咲いていたこともあって、ブログへの関心はほとんど消えかかっていました。
- 今回心変わりした一番の理由は、クラさんがwikiにアップしてくれた「詩と写真のサロン」です。こうしたコンテンツには、まさにブログがピッタリではないかという直感です。
- たまたま、最新のブログパッケージである「Wordpress」の紹介記事(技術評論社の電脳通信)に遭遇し、これだッ!とばかり、一気呵成に構築に走りました。
- 前おきが長くなりましたが、倉澤さんのよきコンテンツを得て、いろいろカスタマイズも進むと思いますが、そのプロセスを少しばかり記録しておきたいと思います。
(2006年7月17日記)
Wordpressとは †
- 自分で自由にブログサイトを作成する定番ツールといえば「Movable Type」なるものだったそうです。これに代わって、最近、脚光を浴びだしたのが今回導入した「Wordpress」です。いろいろ機能面で進化していることと、GPL(オープンソースライセンス)で利用できることなどが特長です。
- データベース(MySQL)と連動し、PHPで動くという点も画期的で、文字通りLAMP(Linux_Apache_MySQL_PHP)サーバの構築になるわけです。
- 公式サイトは WordpressJAPAN です。日本語版パッケージの配布と各種解説やサポートをしています。
- 結果論ですが、インストール自体は難しいものではありません。5分で終わると書いてありましたが、あながち嘘ではありません。ただ、やっぱりはまりました(^^;) あと、画像処理関係のカスタマイズを手がけたので、そのへんが今回の記事のポイントになろうかと思います。
Wordpressの構成条件 †
- 通常のWWWサーバ環境に加えて、以下のシステムが必須となります。
- PHP4 (version 4.2 もしくはそれ以上)
- MySQL (version 3.23.23 もしくはそれ以上)
- PHPは既にwikiで使っているので問題なし。MySQLの方は、昔インストールして検索システムを動かしたことはありますが、サーバを変えてからほったらかしで、この辺の環境整備がまず必要となりました。
サーバ環境確認 †
- まず、MySQLとPHPがインストールされているか、ver条件はクリアしてるか確認します。rpmコマンドに qオプションを付けて使います。
# rpm -q mysql mysql-3.23.58-15.RHEL3.1 # rpm -q php php-4.3.2-23.ent
MySQLは入ってました。OSインストール時に、いずれ必要になるだろうと追加指定しておいた事を思い出しました。 いずれもバージョンは問題ないですが、念のため、システム全体のアップデートもかけておきます。# yum update
久々なので、100本以上のパッケージが更新されました。約10分。
Wordpress構築手順 †
- これで準備OKともいえるのですが、一応、構築全体の流れを書いておきます。
- MySQLでデータベース構築
- Wordpress日本語版の入手
- Wordpressをサーバへアップし、パーミッションを整える
- サーバへ接続し、設定ウィザードを実行
- 管理画面で最終調整して運用開始
- ここでポイントだったのは、MySQLの環境設定です。
MySQLが必須条件になっていますが、MySQLをユーザが直接操作する要素はほとんどありません。WordpressがPHPを使って勝手にやってるので、ユーザ自身にそれほど深い技術知識が要求されるわけではありません。ただしインストールしてあるだけではだめで、Wordpressで使えるようになっていなくてはなりません。つまり、あらかじめデータベースの構築をしておく必要があります。
MySQLの環境設定 †
- Wordpressで使うための最小限度の設定手順を記録しておきます。
- MySQLを起動します。
# /etc/rc.d/init.d/mysqld start MySQLデータベースを初期化中: [ OK ] MySQLを起動中: [ OK ]
- 併せて、常時起動するように設定しておきます。
# mv /etc/rc3.d/K12mysqld /etc/rc3.d/S99mysqld
- MySQLを起動し、管理者パスワード設定を行います。
起動すると、プロンプトが # から mysql> に変わります。******のところにパスワードを入力します。# mysql -u root Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 7 to server version: 3.23.58 Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql> set password for root=password('******'); ← 管理者パスワード設定 Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql> flush privileges; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql> exit Bye
- 管理者権限でMySQLを起動し、Wordpressで使用するデータベースとユーザを作成します。
データベース名:wordpress
ユーザ名:kurari、パスワード:kurari# mysql -u root -p Enter password: Welcome to the MySQL monitor. Commands end with ; or \g. Your MySQL connection id is 9 to server version: 3.23.58 Type 'help;' or '\h' for help. Type '\c' to clear the buffer. mysql> grant all on *.* to kurari identified by 'kurari'; ←ユーザ作成、パスワード設定 Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql> flush privileges; Query OK, 0 rows affected (0.00 sec) mysql> create database wordpress; ← データベース作成 Query OK, 1 row affected (0.02 sec)
あらかじめここまで済ませておかないと、Wordpressセットアップ時に作業が止まってしまいます。
- MySQLを起動します。
Wordpressの入手とサーバへのアップ †
- 公式サイトからリンクしていますが、実際のダウンロード先は http://sourceforge.jp/projects/wordpress/files/ です。
- ここから wordpress-2.0.3-multilingual-edition をダウンロードします。
wordpress-me203.zip 1.0MB (2006-06-02)
- ダウンロードしたら、自分のパソコン上で解凍します。
- サーバにフォルダーごとアップロードします。それぞれの環境に合わせてFTPなどでアップしますが、私はWinSCPを使っています。
- サーバにログインし、実際に使用するディレクトリーに転送します。今回は、ホームページ配下に置きました。
/var/www/html/wordpress
これで、http://kurarinet.com/wordpress でアクセスできるようになります。
個人毎に複数インストールする場合も手順は同じです。ディレクリー名を変えてコピーします。ただし、データベースもユーザ個々に作成しておく必要があります。 - アクセス権限を変更します。configファイルを生成したり、ユーザのアップロードも必要になるので、wordpressディレクトリー全体のアクセス権限を707(777)に変更します。
# chmod -R 707 wordpress
これでサーバ側の作業は完了します。
- ここから wordpress-2.0.3-multilingual-edition をダウンロードします。
Wordpressの設定 †
- 続いて、パソコンからブラウザでサーバに接続して、設定を続けます。
http://kurarinet.com/wordpress/ でサーバへ接続して、以下のウィザード画面が表示されれば、9割方終わったようなものです。
- 後は、画面の指示に従って進めばよいのですが、データベース設定画面は注意してください。
データベース名、ユーザ名、パスワードの3つは、先ほどMySQLサーバ設定で作成したデータベースの情報をそのまま入力します。 - 実際にデータベースに接続の確認してOKですと、管理者パスワードを表示してウィザードは実質的に終了です。
パスワードはメモしてください。
なお、登録した管理者のメールアドレス宛に、サーバ(Wordpress)から完了通知メールも届きました。
後は、管理画面で種々の詳細設定を行います。そのままで投稿などが可能になっています。運用上の解説はまた別項ということで、インストール作業は以上です。
はまったところ †
- 事前のチェックが甘かったので、ウィザード画面まで進んでから、MySQLの設定が必要なことに気づいてあわてて作業しました。
- それはよいとして、データベース作ってユーザ名やパスワードも間違いないのに、データベースに接続できないというトラブルが発生して先に進まなくなってしまいました。
- これにはハマリました(^^;) 四苦八苦、七転八倒。。 結果的には、Apacheを再起動したらあっさり解決。なぁーーんだという感じでしたが。。。
# /etc/init.d/httpd restart httpdを停止中: [ OK ] httpdを起動中: [ OK ]
- ウィザードが何をしてるかというと、入力内容をチェックしてconfigファイルを作ることです。 /wordpress直下にある wp-config-sample.php を元に wp-config.php を作成します。最初から、自分でこれを直接編集しても問題ないようですが。