oldMac
- Basilisk や Sheepshaver を使ったOldMacのエミュレータの動作環境はほぼ整った。
- 次は、既存のマシーンのHDDやMOデータなどを吸い出しておけば、本体が壊れても何とかPC上で再現できる形になる
- OldMac用のディスクイメージをどう吸い出して、保存するかが次のポイントである
- OldMacintoshのシステム上の特徴と言うか、Windowsと違って絶対すごいところだが、レジストリーといった概念がないので、とにかくシステムでもアプリでもフォルダー毎全部コピーしてあげれば、そのまま起動ディスクになるのである。 (2009/07/28)
OldMac環境 †
- まだ動いているOldMacは4台ある
- Classic2[OS 7.6] 2009/7頃、市松Macになって起動せず、修理見込みなし
- Performa6210[OS 8] まだ動く、ディスプレイアダプタがあって助かった!
- Powerbook1400c[OS 9] これもまだ動く
- iMac[OS 9] しばらく起動していない、不安
- この4台のHDDをいかにイメージファイル化するかだ
イメージファイルの構成 †
- Basilisk は 「HFV」という形式のイメージファイル化である。拡張子は 「.hfv」
- Basilisk起動時に任意のサイズで新規作成できる。まず、CDで起動してフォーマットすれば独立した新規のHDドライブとして認識されるので、マウントされたデスクトップ上で通常のファイル操作が可能である。
- SheepShaverも同じ構成なのだが、イメージファイルの拡張子が異なる「.img」
- 拡張子が違うが実際は同じものみたいで、renameすればそれぞれのMacエミュレータでは認識できた。
- ただ、このイメージファイルは単一ファイルなので、ベースとなるPC上では内部のファイル個々を直接操作することができない。
- ここで「HFV explorer」というツールが登場する。これは、PC上で動くHFVブラウザで、Basiliskを起動しなくても、個々のファイルの追加削除等が可能である。
- しかし、SheepShaver用の「.img」ファイルの場合は、MacOSXで直接開けるので問題ないのだが、PC用のツールはないと言うわけで、なかなか一筋縄ではいかない(^^;)
Mac → PCへの移行の困難さ †
- まずはMacからどうやってファイルを抜き出して、どこで仮想ファイル化するのかと言う問題がある
- ちなみにHDDサイズは、Performa6210で約1GB、iMacは4GBである。OldMac本体HDDに余裕があったり、DVD-Rでも使えれば何とかなるが、そんな環境はそもそもない
- OldMacの標準I/Fといえば「SCSI」だが、受け取るPC側には、いまどきそんな環境はない。
- USB-SCSIの変換コードという手はあるのだが、古い物なのでVista用のドライバがなかったり、仮想XPマシンでは、認識できない。さらに、物理的に接続できたとしても、PCからMacデバイスを操作するためのソフトも必要になるが、それも昔のものしかないい。
- Windows98マシーンにSCSIボードを入れて構築してみたが、やはりMac-MOやMac-HDDを直読みすることはできない。専用の読み書きソフトが必要なのだ。
- 頼るはLAN経由でも可能だが、Mac側速度が10Mbしかなく、なんとも遅い
- 3日ほど悶々と試行錯誤の結果、やっぱりLAN利用で行くことにする。
OldMac本体データの移行手順 †
Performa6210、PB1400c †
- VM-XP上で起動した仮想Mac(Basilisk)をLANに接続する
- Basilisk上に新規HDDイメージ(oldMac本体と同一サイズ)をマウントする
- AppleShareを使って、OldMac本体からすべてのファイルを新規HDD上にコピー
- コピーが終わったら、起動ディスクを変更して、Basiliskを再起動
- VM-XP上のHDDイメージを、HostPCにバックアップコピーして保存する
MO †
- Performa6210本体にSCSI接続したMOドライブをマウントする
- 適当なサイズの新規HDDイメージを作成しフォーマットする
- 以下は、本体データの移行と同じ手順(必要により数回繰り返す)
iMac †
- イメージ化の時点で、Vista機上ではSheepShaverが動作していなかった。(4MB ROMが必要と言うエラーのため)
- Mac mini上でSheepShaverを起動し、ファイル共有を試みるもNG! 実は、SheepShaverのEtherポートの設定上の制約があり、仮想LANアドレスになってしまい、直接AppleShareが使用できないことがわかった。(10.0.2.x というアドレスで、なぜかローカルLANは認識できない)
- VM-XP上のBasiliskiはAppleShareが可能なので、こちらに仮想ディス4GBを新たに作成し、LAN経由でコピーを試みるも、なぜか?速度がめちゃ遅いのでがっくりして落ち込む
- いろいろ悩んだが、逆に、Macmini のOSXとの直接のファイル共有が可能になった! しかも、LANがけっこう高速ではないか!!
- ファイル名の文字化けもなく、アイコンもちゃんと表示されている
- そこで、iMac → /usr/ezm 配下に適当なフォルダーを作成し、そこへ直接コピーする。
- ただ、システムフォルダー系のファイルコピーは一部NGになり多少手作業でチェックが必要となる。(Macのファイル名に特殊文字が付いていたためだったが、この辺は個別に対処するしかない)
- と言うことで、ファイル自体は全部抜き出しできたのだが、さてさて、どうやってイメージファイル化するかで行き詰ってしまった。
Macmini上でのiMacイメージ構築 2009/07/30 †
5)OSXのiMacコピーフォルダー(iMac20090729)から、
マウント仮想HDに、フォルダー毎ドラッグすれば、コピーできる
6)完了後、SheepShaverで開けばOK
■注意事項 †
- SheepShaverを起動したまま、ファイルを追加しても、追加した分は、SSを再起動しないと認識されない、Sheepshaver上でファイル更新がされると、OSXでは.imgに書き込みができなくなると理解される
- もし追加の必要があれば、小さい仮想HD(img)を作成し、そこを経由して元の仮想HD(img)にSS上でコピーすることは可能ではないかと思う!!
- いずれにせよ、最初のOSX上のファイルは原本として保存しておけばよいだけだ
- ということで、oldMacのファイル抜き出しと仮想ファイル化が完了した。
- 一応システムとしては起動するのだが、すべてのソフトが動作するわけではない。この辺は、これからの楽しみと言うことで(^^;)